これ考えたけど多分書かない・書きたいけど何か足りないのでアドバイスが欲しい・面白い夢見たんで聞いて など色々投稿してみてください!
まだ人が動物の言葉を理解していた頃のこと。
降る星は誰かの夢の形をして、きらきらとした願いを囁いていた。
自分の夢を落とした男は、星の降る丘で自分の夢を探したが、男が見つけたものは自分の夢ではなく1匹の動物だった。
昔スーパーマリオRPGの中で星の降る丘ってマップがあって、そこで色んなキャラクターのお願いを聞いて回るのが好きだったんですよ。
溢れんばかりの人混みで賑わう休日のショッピングモール内の某コメダ珈琲で、勤務中のとある拍子に何かの堰が切れてありったけのシロノワールを投げまわって暴れだすバイト(フリーター)の一部始終。
中学の頃、白縫という同級生がいた。特別仲が良かった訳ではないが、席替えで隣同士になって話す機会があった。
白縫は他の生徒に比べて大人びていた。中学生の私には白縫の言葉や考え方が難しく感じられたが、その穏やかな口調が好きだった。
中学の同窓会で思い出の人物・白縫を探すも手がかりすら掴めなかった私。白縫が書いた日記を手に入れたことでその内面に触れるが、白縫が高校に入学してすぐ交通事故で他界していたことを知る。
白縫って手塚治虫の短編を読んだことがあるんですけど、内容をすっかり忘れてしまいました。でも語感もいいしなんか面白そうでいいですよね。
英語圏の文献とか出来事を和訳したことにすれば「あなた」と「あなたたち」を正確に書き分けずに済む(字面だけ見れば複数か単数かが分からない)から、それを使って最後に種明かしみたいな小説書けそうですよね。
そういう、途中まで読んでる人を騙すような小説が好きなんです。
あなたを愛しているから、あなたの言った通りに誰かを抱くよ。だからあなたも私を愛してください。
牧場で働く女と、女に惚れてる競走馬用の種馬の話。無償の愛を捧げたいのに見返りを求めている自分を蔑みながら、何を言っているのかも分からない人間と通じたい自分に悲観する雄馬。
満月の没ネタ
「やあ、29日と少しぶり。」
「ご機嫌はいかが?」
「こんなに会えない日が続くと嫌になるよ。」
「君はどの僕も僕だって言うけどね、三日月の僕は今の僕と全然違うだろう。」
「やあ、もう朝なのかい。」
「さようなら。また29日と少し後に会いましょう、地球さん。」
満月が地球に話しかけ続ける。たまに月の石を降らせているけど、ほとんどは大気圏で門前払いを食らう。
ついこの間取り替えたばかりの新緑を思わせる薄緑色のカーテンがさわやかな春風に揺れる。ドレスの裾のように踊る隙間からは光が漏れ、フローリングの床を明るく照らしていた。
ベッドから起き上がりもせず、掛布の暖かさにまどろみながら夢とも現実とも思えないその様を永遠に見ていたかった。だが、時計を見ればすでに昼時を過ぎていたのだから、一瞬にして嫌な気分になる。この後に誰かと約束があるわけではないのだが、時というのは私が思っている以上に人を急かす性格をしているのだ。
だらだらと身体を起こし、うんと背伸びをすると、しなやかな体躯をくねらせたニケが部屋に入ってきてにゃーと鳴いた。
ふと一段と強い風が吹き付け、デスク山積みした紙の束が軽やかな音を立てて形を崩しながら捲れ上がった。その紙吹雪は花びらが舞うようにフローリングの上を滑り広がり、私は遠の昔に散ってしまった桜を思い描かせた。
今年は雨もほとんど降らずにその短い命を全うしたらしいと、家に引き籠りがちの私にと夫が満開の桜並木を写したものをメールで送って寄こしたのはつい数日前のことだ。
私は桜というものをたいして好いてはいなかったが、記憶として思い出す桜のあの疣だった木肌と淡い桃色は網膜の裏に鮮やかに移り込み、私の細胞の一部になってしまっていた。
そうして拡散した思い出を集めるように、紙を一枚一枚の隅に爪を引っ掛け拾い上げ再び束ねる。